中道改革連合の泉健太衆院議員は、22日の衆院文部科学委員会で、3月に発生した沖縄・名護市辺野古沖で同志社国際高校(京都府京田辺市)の生徒らが死亡した事故について、事故関係者による“情報隠蔽(いんぺい)”の可能性に触れながら、徹底的な真相究明を求めた。

泉氏は、質問冒頭で「まず同志社国際高校の研修旅行中の転覆事故について触れたいと思います」と、同校2年の武石知華さん(17)らが亡くなったことに言及。「これは我々にとっても全く他人事ではなくて、私もちょうど同じ年の、京都で子供を私学に通わせていますので、親の気持ちに立てば、もう何ともいいようのない…事故から1カ月たちましたけど、いまだに信じられないという気持ちでしょう。どこに何をぶつけてもどうしようもない、でも黙っているわけにもいかない、家族も守らなければいけない、はっきりさせることをはっきりさせなければいけない、生活も仕事もある。もう本当に大変な、今のご遺族の状況ではないかと思います」と沈痛な口調で、犠牲者の親の心境をおもんぱかった。

泉氏は「文部科学省、京都府、当事者である同志社大学、学校法人、国際高校、東武トップツアーズ、ヘリ基地反対協議会、こういったところが包み隠さず真実を述べて、ご遺族と事故に向き合って、真相を明らかにする」との必要性を強調。「再発防止、再発防止と言いますが、亡くなられた方は戻ることはありません。かわいいお嬢さんが、戻ることはありません」と繰り返した。

その上で「そういう、悔しさと無力感を感じながら」と前置きし「私は、当事者が全て善人かどうか、分かりません。どこかに、過去のいきさつを閉じ込めたり、明かさなかったりする可能性もあります」と“隠蔽”の懸念を口にした。

泉氏はその上で、文科省が24日に高校を運営する学校法人同志社を聞き取り調査することを念頭に、松本洋平文科相に徹底調査を要望。「特に同志社国際高校と、沖縄のヘリ基地反対協議会、ここのやりとりのついては、現にやりとりをしていたであろう1人の船長が亡くなっている、ということからすると、本来知りたい真相をすべて知ることはできないのかもしれません。しかし、周辺情報を含めて、決して、亡くなった人間に何かを押しつけるなんてことはあってはならないし、そういうことがないような観点、視点を持って、厳しく真実を明らかにしていただきたい。切に、京都府と文部科学省にお願いをさせていただきたい」とした。

松本文科相も、事故の犠牲者の冥福を祈った上で「私も子供を育てる父親という個人の立場からも、今回の件、私自身、強く思うところがある。ご遺族の書かれたnoteも全て目を通させていただいている。文部科学省として、私、大臣としても、本件に対してしかかり対応してまいりたい、そのような決意を持っている」と強調した。