囲碁界41年ぶりの姉妹タイトル戦対決は、姉に軍配が上がった。妹の上野梨紗女流棋聖(19)に姉の上野愛咲美女流名人(24)が挑戦する、囲碁の第29期ドコモ杯女流棋聖戦3番勝負第2局が22日、東京都千代田区「竜星スタジオ」で行われた。対局は313手までで白(後手)番の上野愛が2目半勝ち。2連勝でタイトルを奪取した。上野愛の女流棋聖獲得は4年ぶり5回目。上野梨の3連覇はならなかった。

形勢大逆転の末の奪取劇だった。黒番で主導権を握った妹に対し、姉は劣勢を意識した。押し返して「良くなった」と楽観していたら、ミスが出て再度形勢を損ねた。「粘って相手が悩んで間違えて、勝ちが転がり込んできた」と述懐した。過去5勝1敗と圧倒的にリードしている。第1局(15日、神奈川県平塚市)でも勝ち、「軽々といただきと思っていたら、妹はなかなか強かった」と評した。

盤を離れれば一緒に行動しているが、この日ばかりは勝手が違った。妹より15分前の午前10時に対局場に到着した。タイトル戦に備えて1カ月ほど前から研究もするが、妹の前でというのも気が引けたという。

姉妹対決で今回注目されたが、再度タイトル戦での激突は希望するのか? 

「もういいです。今回は勝たせてもらった。次は伸びてくるだろうな」と敬遠した。

今回のタイトル奪取で、自身初の3冠(女流名人・女流立葵杯・女流棋聖)となった。残る女流本因坊、扇興杯と合わせて5冠全制覇への期待がかかる。「実力がまだ足りないので、そうなれるように頑張りたい」と話していた。