2月の衆院選で落選した中道改革連合の小沢一郎前衆院議員は10日、国会内で報道陣の取材に応じ、高市早苗首相の言動について「危うさを感じている」と述べた。
「政治家だから、右でも左でも自分の考えを持って発言することは、いいことだ」としながらも、「総理大臣は同時に、国民の生活と生命、日本国の行く末を担っている。自分(の考え)がこうだからといって、その都度その都度、勝手なことを言っていてはだめだ」とクギを刺した。
「その点はよくよく考え、判断をきちんとやっていかないといけない。ちょっと、(最近の)高市君の言論には危うさを感じる」と語った。
一方、衆院選では圧倒的な「数の力」を手にした高市自民党だが、参議院では与党で過半数に届かない状態が続いていることについて、「(自民党は)維新といっしょになっても、過半数がない。高市君も(衆院選で)勝った、勝ったで、ムード的に勘違いしているのではないか」とも指摘した。
「我々も含めて一瞬、こんな状況ではとてもとても、次の選挙までは変わらないみたいな雰囲気になった。俺も含めて。だけど(参院の)首班指名ではっきりした。参院は、(与党は)過半数がないんだということが」と述べ、参院の首相指名選挙では高市首相が1回目の投票で過半数を取れず、中道改革連合の小川淳也代表との決選投票に持ち込まれたことに言及した。今後、26年度予算案が衆院を通過した後、参院の審議について、野党は攻勢を強める構えを示している。
小沢氏はまた、高市首相が訪米し、19日(現地時間)にトランプ大統領と日米首脳会談に臨むことにも言及。トランプ関税など課題が多い日米関係に加え、高市首相が法的評価を明言していない米国のイラン攻撃など、緊急の課題も新たに加わった中での協議となることが念頭にあるのか、「どうなるかな。そう簡単ではないよ。トランプに何を言われて帰ってくるのか」と、指摘した。

