国民民主党の長友慎治衆院議員は14日の衆院予算委員会で質問に立った際、農林水産政策に関して簗和生農相との質疑はできないとして、生産者の間で強い反発や懸念が出ている米国産の生鮮ジャガイモの輸入解禁をめぐる政府の判断に関し、簗氏ではなく農水省の官僚に答弁を求める場面があった。
長友氏は、簗氏が問われている予算大幅カット発言、衆院選でのシャトルバスによる支援者の無料送迎問題でのこれまでの発言内容を念頭に、「大臣の発言は、私たち国民にとって重いものと受け止めている。その中で簗大臣の視察先での記者への(『クソみたいな質問をしてくる記者を連れてきちゃいましてすみませんね』という)発言や、シャトルバスの問題に関しても、私は大臣の資質に欠けていると言わざるを得ません」と厳しく指摘。自身が党県連会長を務める熊本の地震で被災した農家の救済や支援、コメの問題、米国産生鮮ジャガイモの輸入解禁など農政に関するさまざまな政策の質問をしたいものの、それができない状況にあるとして「大変迷惑をしています」と苦言を呈し、「それができない環境をつくっていることに対して、もうそろそろご自身で進退を決めるべきかと考えます」として、暗に辞任を促した。
これに対し簗氏は「ご指摘については真摯(しんし)に受け止めたい」とした上で、「総理から任命をいただいており、農林水産政策、食料安全保障の確保をしっかり進めていくことについて、全力で職責をまっとうしていきたい」と、職責まっとうへの意欲をあらためて口にした。
この答弁を受けて、長友氏は「この後、米国産バレイショの輸入解禁について、簗大臣に質問したいと思っていたところですが、それはちょっと難しいと思っている」とした上で、「この後の農水に関係する質問は、農水省の方に答えていただきたい」と言及。政府は米国産ジャガイモの輸入解禁をめぐり、解禁ありきで協議を進めずに十分な科学的知見から極めて慎重に検討するよう、簗氏ではなく、農水省の官僚にすべての質問を行った。
簗氏は自席に座ったまま、質疑のやりとりを見守った。

