衆院選で自身を支援しなかった地元2市町の道路予算「大幅カット削減」発言や、公職選挙法抵触の疑いもあるシャトルバス無料送迎などスキャンダルを抱えたまま更迭された簗和生前農相の後任に内定した自民党の武部新(あらた)衆院議員(56)は15日、総理官邸で報道陣の取材に応じた。辞任した簗氏についての質問に、「予算をカットするという発言自体は、あってはならない」とした上で、「いち個人として、先生にはしっかり説明責任を果たしていただきたい」と指摘した。
武部氏は15日午前、官邸を訪れ、その後の取材で高市早苗首相から簗氏の後任の農相に起用する考えを伝えられたことを明らかにした。北海道12区選出で当選6回、自民党農林部会長や農水副大臣も歴任した武部氏は「農林水産行政は大変重要な局面を迎えている。しっかり職責を果たして行くようにしたい。これまで培ってきたものを全力で出し切り、取り組んでいきたい」と抱負を語った。
その流れで、説明責任を十分に果たさず後味の悪さを残したまま職を去った簗氏の辞任劇について問われると、「簗先生とは同期で同じく農政にしっかり取り組んできた間柄。今回のことは非常に残念」と語り、「農林水産行政を所管する責任者になったので、農林水産行政が国民のみなさまにとって信用、信頼できる公平性の高い、透明性の高い政策を推進していく必要がある。国民のみなさま方から政治に信頼をいただけるよう、しっかりと取り組んでいきたい」とも口にした。
簗氏の発言を念頭に「政治家の発言が行政に対して影響を及ぼすことはない」とした上で、「国民のみなさま方から信用、信頼される農林水産行政を進めていきたい。急きょ、大臣が交代したが、これまで継続して農政や林政、水産に取り組んできたので、そのことをチーム農林水産省で発揮していきたい。党の力も借りながら、前に進めたい」と語った。

