常陸太田シニア(東関東支部・茨城ブロック)

「今やっている練習は何のため?」。佐藤記一監督はよく選手に問いかける。効果はすぐに出なくても、半年後または高校に入ってから役に立つこともある。そのための「今」なんだと力説する。昨年4月に立ち上げたばかりのチーム。卒団した3年生は3人だったが、2年8人、1年19人と、徐々に入団者は増えている。

「新チーム初の地方大会では準優勝させていただき、秋季大会はベスト8。着実に力はついてきています」(同監督)。

4番を任された益子藍人主将(三塁手)は、チームの先頭に立って選手を引っ張る。「個人の努力もあってこの1年で飛躍的に成長した選手。次につなげる打撃がうまいんです」(同)。「今」を重視した練習の成果だ。打線的には5番を打つ駒柵朋也(捕手)との連係も抜群。ここにエースで3番の堀江翔悟が収まりクリーンアップが完成する。打たせて取るタイプの堀江は、ミスの少ない守備陣への信頼が絶大。失点も最少で抑えてきている。監督は「エンジョイ野球」を掲げ、全国大会初出場を狙う!