「アップの時にプロサッカー選手などが行うブラジル体操を取り入れています。また、昨年からは大学でスポーツ学を研究する学生さんに来てもらい、野球に必要な筋肉をつけるための指導もしてもらっています。新チームは体の小さい選手が多いため、守りを堅くし少ないヒットで点数をとれるように走塁にも力を入れています」と藤沢シニア(南関東支部・南ブロック)の阿部治監督は言う。

また、「野球選手である前に1人の人間であれ」と、あいさつ、返事、時間厳守などの基本事項を厳しく指導。そのうえで、試合に関しては「守備でリズムを作りそれを攻撃にうつす」ことを徹底する。センターラインには、捕手で4番打者の西野響世が扇の要として鎮座。「私がちょっと出ようと思うと、自分からタイムをかけて選手に指示を出してくれる」(同監督)と、あうんの呼吸の関係だ。遊撃手の大竹里澄はグラブさばきが上手で信頼感も抜群。中堅を守る古川康大は1歩目の反応がよくて球際も強いと高評価だ。主将の武田脩雅は二塁を守り1番を打つ。「出塁率の高さ、足の速さはピカイチ。彼が塁に出ればムードも盛り上がります」(同監督)。

冬になると、保護者の差し入れで具だくさんみそ汁が。「心も体も温まりますよ」(同)。