こんにちは。皆さん、先週の天皇賞はご覧になりましたか? イクイノックスの圧巻の走りで、11年ぶりの天覧競馬にふさわしい素晴らしいレースでした。レコードとなる勝ち時計もすごかったですが、レース内容もイクイノックスにとって初めての好位からの横綱相撲で、彼自身の評価をさらに上げることが出来たのではないかと感じます。What a horseと世界が驚愕(きょうがく)する強さでした。

次走はジャパンCとのことですが、これだけのタイムで走った反動はあると思うので、どうリカバリーするかに注目です。そしてリバティアイランドとの対戦が今から楽しみです。この2頭は抜けた存在だと思うので、マッチレースに期待したいですが、そこは競馬なので何が起きるかは分かりません。アーモンドアイとその年の牡牝3冠馬コントレイル、デアリングタクトが激突した2020年のジャパンC以上に盛り上がる可能性が高いと感じます。

今年は天覧競馬ということもあり、テレビから見ていても独特の盛り上がりが感じられました。個人的には、画面に映る天皇陛下のネクタイと皇后さまのジャケットの色がとてもすてきですごく感動しました。イギリスでは毎年ロイヤルアスコットに英国王室が参加し、ファッションも含めてとても華やかで注目を集めます。天皇陛下、皇后さまともにとても高貴な色をお召しになって競馬観戦をされていたので、次回の天覧競馬では、ロイヤルアスコットのように来場するファンの人もみんなで着飾ってもいいのではと感じました。皇室と競馬の縁は日本競馬発祥以来ずっと深いので、ファンの皆さまもこの歴史を知っていただけたらと思います。

本当は、オーストラリアで香港調教馬が勝ったことや、今週のブリーダーズカップのことをいろいろ書きたいのですが、先週の天皇賞がすご過ぎたので、書けなくてすいません(笑い)。今回改めて、競馬は素晴らしいファンの皆さまのおかげで盛り上がることが出来ると実感しました。この仕事が出来て幸せだと実感しています。(レースホースコーディネーター)

天皇賞・秋を連覇したイクイノックスと馬上礼するルメール騎手(撮影・丹羽敏通)
天皇賞・秋を連覇したイクイノックスと馬上礼するルメール騎手(撮影・丹羽敏通)
秋華賞を制し牝馬3冠を達成したリバティアイランドと川田騎手(2023年10月15日撮影)
秋華賞を制し牝馬3冠を達成したリバティアイランドと川田騎手(2023年10月15日撮影)