先週の埼玉新聞栄冠賞。出走予定馬の取材を続けていると、B2からの格上挑戦で船橋のフタイテンロック(牡4、林幻)も出走の意向だという。川崎2000メートルの前走で2着に敗れ、C3から続いていた連勝は7で止まったが、勝ち馬は同距離で素質を開花させたマテリアルガール。逃げた同馬に2馬身差まで迫り、後続に9馬身差。重賞でもと思わせたが、格上の回避が足らず、上がり馬の果敢な挑戦はかなわなかった。

岩手からの転入初戦こそ5着に敗れたが、その後に7連勝。父トーセンジョーダン、母の父ダンスインザダークという血統からか、3戦3勝の船橋2200メートルでの強さが印象的だ。浦和2000メートルもC1特別を快勝。距離は長い方がいいのか。転入後の手綱を取り続ける小杉騎手に聞くと「そうですね。馬の気持ちを考えても」。逃げて早めに後続に来られても最後に突き放すとあって「ハナに行けたら面白いんじゃないですかね」と話していただけにこちらも見てみたかった。

あさって25日の船橋9Rフェイスフルブーツ特別に1週間のスライド出走。中央1勝クラスとの交流の1800メートル。どんな競馬になるのか。注目したい。【牛山基康】