先日からSNSで「私のコラムで書いてほしいこと」を読者の皆さんに募集させてもらっています。先週日曜のコラムで、アンケートシリーズ第1弾として「好きな食べ物」について話しました。今回は第2弾として、特に応募の多かった「今村聖奈流・馬との接し方」について話したいと思います。

まずはその馬を知ることが大切だと思うので、騎乗する前に、その馬の目やしぐさから何に興味を持っているのかをよく見ます。言葉にするのはなかなか難しいんですが、ひと言で言うと、「友達になるような感覚」です。競馬をする上でこちらの意思もしっかり伝えられないといけませんから、コンタクトを密に取り、性格を理解できるようにしています。人間同士でもそうですよね。友達になりたい人がいたら、その子は何が好きで、何が嫌いか。どんなものに興味があるかを知ろうとする。そんな感覚です。

もちろん競馬の時は主従関係をしっかりしないといけないので、そこのメリハリはつけています。レースでは、こちらがリードしてあげないといけないですからね。馬の癖や特徴を把握した上で、コントロールしようと心がけています。私にとって馬はなくてはならない存在ですし、これからもいろんな馬に接していき、競馬で役立つ引き出しを増やしていきたいです。

土曜は阪神で1鞍に騎乗させていただきます。新馬の6Rハートストロングは、レースで初めて騎乗します。パドック、返し馬で特徴をつかみ、力をしっかり発揮出来るように導きたいです。(JRA騎手)

<今村聖奈騎手の土曜阪神の騎乗馬>

6R ハートストロング

私にとって馬は癒やしなんです!(本人提供)
私にとって馬は癒やしなんです!(本人提供)