単勝1・9倍と支持を集めた白毛馬ソダシは10着に敗れ、桜花賞との牝馬2冠はならなかった。逃げるエイシンヒテンの2番手を追走。前に迫ろうと4コーナー手前から追い出すも、いつもの伸びは見られないまま、直線半ばで力尽きた。

吉田隼騎手は「ファンの皆様の気持ちに応えることができず、申し訳なかった」と口にし「決して速いペースではなかったけど、いつもの感じではなかった」と振り返った。

レース前の返し馬から本来の姿ではなかったようで「ポケットを出なかったりゲートになかなか入らなかったりと、競馬を嫌がるそぶりを見せていた」と証言。「普段から写真を撮られたり、周りのプレッシャーもあったのでは」と精神面に言及した。須貝師によれば、レース後に厩舎で確認すると「歯が折れてグラグラして、血が出ていた」とアクシデントにも見舞われていた。師は「ゲートでぶつけたのだと思う。それも影響したのではないか」と補足した。

デビュー6戦目で初黒星を喫したオークスから、強豪古馬との初対戦となった札幌記念で見事に復活した経緯がある。須貝師は「馬を確認して無事なら次のことを考える」と今後は白紙と強調した。