フランス平地シーズン最初のG1は、アイルランドからの遠征馬ステートオブレスト(牡4、J・オブライエン、父スタースパングルドバナー)が制した。鞍上はシェーン・クロッセで勝ちタイムは2分8秒46。2着はプリティタイガー。昨年の英チャンピオンS覇者シリウェイは3着、ガネー賞連覇を狙ったマレオーストラリスは4着、1番人気のスカレティは5着に敗れた。

ステートオブレストは昨年8月に米国へ遠征し、サラトガダービーでG1初制覇。10月にはオーストラリアへ遠征し、中距離最強を決めるコックスプレートを制していた。今年初戦をフランスのガネー賞で勝利し、すべて違う国で3戦連続のG1制覇を果たした。レーシングポスト電子版は管理するジョセフ・オブライエン師の「オーストラリアのオーナーが所有しているので、シーズンの最終的な目標はオーストラリアになりますが、夏の間はヨーロッパにいい目標とするレースがあります」というコメントを伝えている。

次走は22日に地元アイルランドで行われるタタソールズゴールドカップ(G1、芝2100メートル、カラ)を予定。その後は英国ロイヤルアスコット開催のプリンスオブウェールズS(G1、芝1990メートル、6月15日)への参戦が有力視されており、ブックメーカーの「コーラル」社は同馬の単勝前売りオッズをガネー賞前の17倍から9・0倍に上昇させている。

また、ガネー賞の直前に行われた古馬牝馬限定の重賞、アレフランス賞(G3、芝2000メートル、出走7頭)には昨年のジャパンCで5着に好走したグランドグローリー(牝6、G・ビエトリーニ、父オリンピックグローリー)が出走。3馬身半差で圧勝している。ジャパンCから帰国後のセールで落札した新オーナーのもと、引退の予定を撤回して現役続行。4月に行われたリステッドのザルカヴァ賞に続き、今シーズンは2戦2勝となった。