今年のフェブラリーSで連覇を果たしたカフェファラオ(牡5、堀)が26日、安田記念(G1、芝1600メートル、6月5日=東京)の1週前追い切りを行った。単走で美浦ウッドを駆け抜けた。力強い脚取り、終始リズムを崩さない安定性が目立つ動きを披露した。ダートのマイル王者が、初めて芝のG1に挑む。

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春の芝マイル王を決める安田記念へ向け、ダートマイル王のカフェファラオが好時計をマークした。美浦ウッドで5ハロン66秒2-11秒2。筋肉がパンパンに張った馬体をしならせ、馬なりのまま楽な手応えでゴールした。リズミカルかつ、ダイナミックな脚取りだった。2月のフェブラリーSから約3カ月と間隔は空いたが、状態に抜かりはない。堀師は「徹底的な基礎体力の強化に努めてきました。レースへ向けてスムーズに仕上げに入ることができました」と評価した。

2度目の芝挑戦はダートで良績を残す東京。初めて芝に挑んだ昨年7月の函館記念は9着に終わった。力のいる洋芝。スピードが出る軽い芝ではなく、まずは経験をさせるため北海道を選択した。上位には入れなかったが、1度経験した蓄積は大きい。府中はダートで4戦4勝を誇る。左回り、コーナー2回のワンターン、長い直線。カフェファラオにとって条件は好転する。師は「函館記念の走りからこなせそうで、この舞台への適性はあります」と好走を見込む。ダート、芝のG1連勝で競馬界の二刀流を目指す。