【先週の大当たり】

春の東京5週連続G1を絶好調、井上力心(よしきよ)記者が的中で締めた-。土曜の日刊スポーツ1面で◎サリオスを猛プッシュ! 同馬が8番人気で3着に激走し、紙面で推奨した3連複は1万1810円の好配当となった。

4月の大阪杯、桜花賞、皐月賞と3週連続でG1を的中。ダービーも◎イクイノックスで的中し、今春G1は日刊スポーツ予想陣の中でトップの馬連回収率200%超。宝塚記念が控える6月の競馬も日刊スポーツ紙面で井上力心記者の予想にご注目ください。

<6月4日付の日刊スポーツ紙面に掲載されたコラム「馬券コンサル井上力心 G1V字回復>

2歳時から2歳馬離れした馬格とポテンシャルにほれ込んだサリオスが、G1勝ちは朝日杯FSだけというのは悔しさがあり物足りない。無傷の3連勝で2歳マイル王の座に就き、同期に無敗の3冠馬コントレイルがいる。皐月賞、ダービーとも2着と迫った。ライバルは現役を終えたが、まだもうひと花、ふた花を咲かせられる器だと信じ続ける。高松宮記念に続き◎を打つ。

何といっても魅力的なのは、オーストラリアの若き名手レーン騎手とのコンビ再結成だ。3年前の2歳新馬戦でデビューVに導き、春のクラシックもまたがり絆は深い。昨年暮れの香港マイルも含め【1・2・1・0】と馬券圏外がない。鞍上は「僕はいつもこの馬に乗るのが楽しみ」とほれ込む。今回の来日前から、◎への騎乗を心待ちにしていた。馬への当たりが柔らかく直線では風車ムチで気を抜かせずに走らせる。めりはりの利いた騎乗スタイルは◎とマッチする。

美浦トレセンで取材した1週前は落ち着きと集中力に満ち、雰囲気はよく見えた。体つきもシャープ。追い切りに騎乗したレーン騎手との呼吸はぴたり。この馬にしてはかなり素軽い動きだった。2日木曜発表の馬体重は22キロ減の528キロだが、イライラしたそぶりはなく精神的に安定していた。仕上がりは文句ない。

前走高松宮記念はデビュー12戦目で初の1200メートル戦に挑み、直線伸び切れず15着に大敗した。重馬場に加え馬場の荒れた内を通らされ、陣営は馬場に敗因を求めている。ただ歴戦のスプリンター相手に、スタートからスピード負けしなかったのは収穫。G1勝ちのマイルに戻り、位置取りはだいぶ楽になるはずだ。

枠順も味方につける。5月中旬あたりから東京の直線は外の馬が伸びる傾向が強い。ダービーでも内を避ける馬が目立ち7枠、8枠のワンツー決着。きれいな馬場を選べる8枠17番を引き当てたのは、距離ロスのマイナスよりプラスの要素が大きい。コラムのタイトル通り「V字回復」へのお膳立ては整った。今回こそG1馬の輝きを取り戻す。