現地ブックメーカーと日本国内の海外馬券発売でいずれも1番人気になっていたベイブリッジ(牡4、M・スタウト、父ニューベイ)は2着に敗れた。ライアン・ムーア騎手を背に道中は3番手。前を走る日本のダービー馬シャフリヤールを見ながら進み、直線は外から力強く脚を伸ばしたが、内で逃げ粘るステートオブレストとの差は詰まらないまま。末脚及ばず、1馬身差の2着でゴールした。前哨戦のG3ブリガディアジェラードSで重賞初制覇を果たし、今回がG1初挑戦だったが、人気に応えることはできず、連勝は5でストップした。

管理するマイケル・スタウト師はレース後、「彼にとって、このレースはうまくいきませんでした。ただ、とても素晴らしい走りをしたので、私たちは本当に満足しています。これまで速い馬場(ファストグラウンド)で走らせたことはありませんでしたが、苦にしてはいなかったし、問題ありませんでした。今後、10ハロンを走らせるのか、12ハロン(2400メートル)を走らせるのかはしばらく決めないつもりです」とコメントしている。

レース当日にはブックメーカーの「スタースポーツ」社でベイブリッジの単勝馬券を11万ポンド(約1780万円)購入した大口投票者がいたことが「レーシングポスト」電子版などのメディアで報道され、現地のオッズは単勝1・91倍の圧倒的な人気。日本国内でもダービー馬シャフリヤールより単勝馬券が売れ、最終オッズは2・1倍だった(2番人気シャフリヤールは3・1倍)。

ベイブリッジは今後、登録のある7月2日のエクリプスS(G1、芝1990メートル、サンダウン)に向かうのか注目されており、秋にはフランスで行われる凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月2日=パリロンシャン)に登録を済ませているため、再び日本馬と対戦する日もやってきそうだ。