オネスト(牡、F・シャペ、父フランケル)が豪快な差し切りでG1初制覇を果たした。鞍上はステファン・パスキエ騎手で勝ちタイムは2分27秒76。道中は後方に待機し、直線は逃げ粘るシムカミルとの追い比べを首差で競り勝った。

オネストは昨年9月にシャンティイ競馬場でデビュー(1着)。5月にサンクルー競馬場のG2グレフュール賞で重賞初制覇を挙げ、前走の仏ダービー(ジョッケクルブ賞)はヴァデニの5着に敗れていた。通算成績は6戦3勝。父フランケル、母の父シーザスターズという配合で、近親にはダンシリ(凱旋門賞馬レイルリンク、日本で種牡馬になったハービンジャーの父)がいる。

「レーシングポスト」電子版は管理するシャペ師の談話を伝えている。オネストは凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月2日=パリロンシャン)に登録を行っており、シャペ師は意欲を問われると、「今日のレースは(凱旋門賞の)いい準備になったでしょ?」と前向きに応じている。今後は凱旋門賞の現地前哨戦デーに行われるニエル賞(G2、芝2400メートル、9月11日=パリロンシャン)に向かう可能性が高い。