英オークス2着のエミリーアップジョン(牝3、J&T・ゴスデン、父シーザスターズ)が、大本命に推されていた愛オークス(G1、芝2400メートル、16日=カラ)の出走を断念し、来週末のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、芝2390メートル、23日=アスコット)に向かうことが決まった。

愛オークスへ向け、前日にアイルランドへ輸送する予定だったが、スタンステッド空港で搭乗予定の飛行機が飛ばなかったため。15日、レーシングポスト電子版が伝えている。

ジョン・ゴスデン師は「バードストライク(航空機への鳥の衝突)があり、さまざまな物流の問題があって、彼女はスタンステッド空港から出発できませんでした。オーナーと議論した結果、キングジョージに向かうことを決めました」と説明している。

エミリーアップジョンはデットーリ騎手がほれ込む牝馬で、秋に行われる凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月2日=パリロンシャン)の有力候補の1頭。早くも古馬、牡馬と対決することになった。

大手ブックメーカーの「パディーパワー」社は参戦表明を受け、エミリーアップジョンのキングジョージの単勝前売りオッズを17倍から一気に3・5倍へ変更。愛ダービー馬ウエストオーバーに次ぐ2番人気へ浮上している。