日曜小倉メインの北九州記念(G3、芝1200メートル、21日)で、ナムラクレア(牝3、長谷川)がスプリント重賞連勝を目指す。17日の最終追い切りは、大粒の雨が降る坂路で行われ、不良馬場の中で4ハロン55秒2-12秒6。長谷川師は「馬場も重かったので筋肉に痛みが出ないようにやりました。変な力みもなくスムーズな内容」と評価した。

前走の函館SSでは好位差しが決まり、2馬身半差で快勝した。重量50キロの軽量を生かして、浜中騎手が見事にリードした。今回は重量53キロになるが「当初から52、53キロかなと思っていた」と師は話す。

成長が著しい3歳の夏、前走後からの2カ月余りで左右のバランスが良化。春にあった筋肉の硬さもなくなってきたという。師は「フィリーズレビューから始まってすごく順調にこられた。スプリンターズSに向けて、この北九州記念を目標に。ここで結果を出して秋のG1に向かいたい」と力を込める。小倉は2歳時に2戦2勝と好相性なのも心強い。勝てば、現在1位タイのサマースプリントシリーズ制覇もグッと近づく。重賞連勝で秋のG1に向けて勢いをつける。【下村琴葉】