デビュー22年目の石神深一騎手(40)が、前人未到の障害重賞完全Vを果たした。唯一タイトルのなかった小倉でアサクサゲンキ(せん7、音無)を連覇へ導き、史上3人目の障害重賞全場制覇も達成。障害重賞23勝目は自身の持つ最多記録を更新した。

最後は首、4分の3馬身という3頭の大接戦を制して歴史的勝利をつかんだ。

石神騎手は「飛越の上手な馬だということは分かっていたので、仕掛けどころを間違えないようにと考えていました。最後の直線は、ほとんど手応えがなかったのですが、馬が最後の力を振り絞って、差し切ってくれました」と相棒に感謝した。

前走に続く2度目のタッグで、アサクサゲンキを巧みにリードした。

「熊沢さんが乗っているときから、この馬は小倉のような難しい競馬場の方が合っているのではないかと思っていたので、その通りでした」

待望の小倉での重賞制覇。「ずっと小倉の成績が悪くて、小倉で重賞を勝つことを1つの目標としていたので、全場制覇もうれしいですし、小倉で重賞を勝てたことが何よりもうれしいです。障害100勝を達成したり、全場制覇を達成したりと、小倉はアサクサゲンキと同じで水が合うのではと思います。ローカル開催も来週で終わり、9月からは本場開催が始まります。大きいレースも始まっていきますし、9月の頭にはオジュウチョウサンも復帰する予定です。障害レースをこれからもたくさんの方に応援していただけると、障害ジョッキーはみんなうれしいので、これからも応援よろしくお願いします」と話した。