海外重賞2勝のステイフーリッシュ(牡7、矢作)は惜しくも2着に敗れた。クリスチャン・デムーロ騎手(30)を背にハナを切ると、3コーナーから徐々にリードを広げて逃げ切りを図ったが、最後の直線で2番手にいたボタニク(せん4、A・ファーブル)にかわされた。1馬身ほど及ばなかった。

調整は順調だった。15日に仏シャンティイの清水裕夫厩舎へ到着。担当する藤田助手は「海外遠征は4カ国目ということもあって、飛行機での輸送も慣れています」と状況を伝えていた。今年は2月のサウジアラビアでレッドシーターフハンデキャップを制し、翌3月のドバイでゴールドCを勝利するなど、7歳にして充実期を迎えていたが、海外3カ国目の重賞Vは持ち越しとなった。

次戦の凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月2日=仏パリロンシャン)ではルメール騎手が手綱をとる。この日は、国内でレースを見守った矢作師はグリーンチャンネルのインタビューで「負けてはいけないメンバーだと思ってましたけど。休み明けで7、8割にしては、そんなに悪くないレースだったと思います。いい状態で本番に向かえるように頑張りたい」と前を向いた。あくまで今回は前哨戦。パリロンシャンでの変わり身が期待される。