馬と小学生が、かけっこで直接対決!? 08年スワンSなど重賞2勝を挙げ、現在は札幌競馬場で誘導馬として活躍するマイネルレーニア(牡18)が22日、札幌市立新琴似小学校で出張授業を行った。

同校の児童(2年生105人)は、実馬との触れ合いコーナーや馬具・飼料&馬運車などの見学を行った後、メインのかけっこ(徒競走)が実現。なんと、児童と元重賞2勝馬の“対戦”となった。コースは、学校グラウンド内の直線“ダート”50メートル。1戦目は男子6人が挑んだが、マイネルレーニアがさすがの加速力を見せ、早め先頭から逃げ切り圧勝! 

続く2戦目は女子6人が挑戦。マイネルレーニアは、10メートル後方からスタートして60メートルを走る“ハンデ戦”となった。大金星を狙う女子全員は好スタートを切り、その中の1人が抜け出して逃げ切るかと思われたが、ゴール直前で“大外”からマイネルレーニアが鋭く伸び、わずかに差し切った。

同馬の手綱を取ってスワンS制覇に導いた元JRAジョッキーで、日刊スポーツ評論家の佐藤哲三氏は、当日の動画を見てコメントを発表。「久しぶりにマイネルレーニアを見ることができました。懐かしいですね。当時もハナを切ると強かったですし、小学2年生相手でも、それは変わらないな~と(笑い)。逆に、ハンデ戦で斤量が重くなることを苦手にしていたので、ハンデのあった2戦目の苦戦もうなずけました(笑い)。昔の姿を思い出せました」と、現役時代を懐かしそうに振り返った。

最近はコロナ禍もあって、イベント開催が難しい状況だったが、馬と触れ合い元気に交流した子どもたちにとっては、貴重な思い出になったはず。18歳のマイネルレーニア、お疲れさまでした!