伝統のG1、天皇賞・秋(芝2000メートル、30日=東京)の追い切りが26日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」は、東京の桑原幹久、舟元祐二記者が担当する。美浦での注目は何と言っても木村厩舎の強力3歳馬2頭。桑原は皐月賞・ダービーともに2着のイクイノックス(牡)、舟元は皐月賞馬ジオグリフ(牡)の動きを絶賛する。どちらもここがダービー以来の秋初戦となるが、強豪古馬撃破を期待させる好仕上がりをアピールした。枠順はきょう27日に確定する。

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舟元 子どもの時から天皇賞・秋って特別な感じがありましたよね。

桑原 確かに。3歳と古馬が集まり、本当の最強馬を決める戦いで、実際名勝負も多いもんな。

舟元 今年は春にクラシックをにぎわせた木村厩舎の3歳馬2頭が挑戦です。

桑原 俺はイクイノックスの動きが良く見えたな。

舟元 最終追いは美浦ウッドで3頭併せ。時計は5ハロン69秒6-11秒5ですか。普通過ぎませんか。

桑原 タイムにとらわれずに内容を見るべきだ。前にジャングルキング(古馬2勝クラス)、後ろにサファル(古馬1勝クラス)を置いて、前者に併入。後者に1馬身先着した。2頭の真ん中で我慢ができていたし、最後はいつでもはじけそうな手応え。木村師も「骨格が大きくなったし、順調に来ていると思う」と好感触だったよ。

舟元 確かに強い馬ですが皐月賞、ダービーとも2着。シルバーコレクターの感が出てきていませんか。

桑原 そんなことはない! どちらも大外枠からだったし、それだけ強い証しでもある。長距離の菊花賞よりも、この馬にとって走りやすい2000メートルはプラス。師も「秋初戦には2000メートルを、と提案した」と言っていたし、確実に取りに来ている。

舟元 僕はジオグリフの方が良く見えました。美浦ウッドでカーペンタリア(古馬1勝クラス)を1馬身半追走から併入。ラスト1ハロンは11秒3と目が覚めるような切れがありました。木村師は「いい意味で春の2戦と同じ雰囲気で来たと思っている。予定通り」と文句なしの様子。

桑原 皐月賞は強かったけど、東京はどうよ。実際ダービーは7着でしょ。

舟元 敗因は東京コースというよりも距離ですね。ダービーは反応が鈍いというか、明らかに今までと違いました。師も「ダービーは最後が伸びきれなかった。2000メートルでG1を取っているし、札幌2歳S(1800メートル)でも強い勝ち方をしているので」と言及しています。

桑原 共同会見の最後に木村師が言った「小、中学生のお子さんからもお手紙をもらうことが多くなって、そういった子どもたちにも喜んでもらいたいです」って言葉が印象的だったな。

舟元 20歳未満は馬券を買えませんから、僕たちは馬券ファンに喜んでもらえるようにしないとですね。

◆天皇賞・秋での3歳馬の活躍 3歳馬が出走可能になった87年以降で【3 5 3 25】。96年バブルガムフェロー、02年シンボリクリスエスが勝ち、昨年は皐月賞馬でダービー2着のエフフォーリアが古馬の高い壁を打ち破った。いずれも3番人気で、メンバー唯一の3歳馬だった。今年はイクイノックス、ジオグリフ、ダノンベルーガ(木曜追い)の3頭が参戦する。