天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、30日=東京)の追い切りが27日、美浦トレセンで行われた。

ダノンベルーガ(牡3、堀)は春のクラシックで皐月賞、1番人気で挑んだダービーでともに4着と涙をのんだ。リベンジを狙う同馬を管理する堀宣行調教師(54)が共同会見に臨んだ。

以下、堀師の一問一答。

-ダービーは4着

堀師 ダービーは春の最大目標でしたから、完璧に仕上げて出走させたいという方向で厳しい調教を課してきました。その中で、もともと大きな能力を持っていた馬ですけども、しっかりとこなして走り切ってくれたことは非常に馬が頑張ってくれたなと思います。感想としては2400メートルという長い距離ですので、道中自分のリズムで行けたかどうかということが最後の明暗を分けたかなと思います。

この馬自身は操作性や他の馬の関係とかに大きなウイークポイントは特にないですけども、やはり多頭数のG1で厳しいレースということで、馬混みの中で運んで、そこがやはり最後の伸びに影響したのかなという印象を持っています。すべて任せてくれたオーナー、普段から競馬に出走させている牧場関係者の信頼に応えられなかったのはとても残念でした。

-夏からの変化、天皇賞・秋へ出走する経緯は

堀師 ダービーまでの過程が非常に厳しい過程でしたので、夏はノーザンファーム早来の方に放牧して、レース後の状態の把握に努めてまいりました。疲れが取れてから、条件的に秋の大きな目標として天皇賞に行きたい、というところで始めました。直行することがベターですけども、収得賞金順で出走がかなうかどうかという懸念がありまして、少し始動を早くして神戸新聞杯から行くという選択肢も候補に出て始動しました。

その中で左の飛節後腫を新たに発症して、その中でそういう状況でトレセンに帰厩してきたと。馬の状態を把握して天皇賞に周りの馬の動向なども情報に入れながら、天皇賞に直行するという判断をして調整をしてきました。そういった過程ですので、馬に合わせての休養期間としてはやっぱりもう少し健全な成長を促すために必要だったかなと、今になっての印象で、春の競馬の疲れは取れていますけど、ほぼ馬体重や状態、馬体の作りなどに大きな成長は見られないです。ただ、精神的には少し余裕が出て、そこは休養効果があるのかなと感じています。

-1週前、当週の追い切りを終えて。また右トモの状態は

堀師 1週前の追い切りに関しては、2週前追い切りが少し負荷がかかっていないというか生ぬるい調教になってしまって、今は季節が暑いところから急に寒くなって、そこへの対応に人間の方がちょっとついていけてなかったです。2週前の追い切りをやる前の段階では少し重め、という印象でした。ですので1週前は併せ馬でしっかりと負荷をかけて、馬もそれに応えてくれた。

春と大きく違うのは、1週前追い切りをやった後に馬が少しピリッとして馬体も張りが出て、歩様も悪い馬ですけどそこまで悪くならず、1週前の週末にも少し補えた、というところは、少し春との違いという意味でリフレッシュ効果があったかなと思います。

今週の追い切りに関しては、1週前の段階でいい調教ができましたので息を整える程度、心身をまとめる程度という形で微調整しまして、調教の量もちょうどいい形で終えることができました。

右トモに関しては春とは大きな変わりはないですけども、いろいろとケアするツボも心得てきていて、悪化させることなく持ってこられていることと、精神的に少し余裕が出てきていることから平地の調教だと少し気を抜くわけじゃないけど精神的にピリッとしないところがあるので、この中間は坂路の方も取り入れていて、そういった意味で坂路調教を課しても悪化していないというのは平行線以上の印象を持っています。

-東京芝2000メートルへの適性は

堀師 国内にあるG1の中で最も適性があるんじゃないかなと感じています。古馬も含めて強いメンバーと対戦しますので、敬意を持って挑戦させていただきたいなと思います。

-馬具の着用は

堀師 厩舎の標準の馬具で特別使用する予定はございません。

-今までは右トモのケアに時間を割くため水曜追い切りだったが、今回は木曜追いになった

堀師 それもひとつです。もうひとつは、こちらの方が大きい要素ですけども、当該週は強い調教をしない、したくないという形ですので、水曜日ですとレースまで間隔があるのである程度負荷をかけていかないといけないですけども、木曜日ですと微調整で済みますので、今回は厩舎の標準の木曜日を選択しました。