尾形充弘元調教師(75)が秋の勲章で旭日双光章を受章することが決まった。同章は国家または公共に対して功労のある人で、功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた人に与えられる。尾形氏は82年に開業し、18年2月の定年引退までにJRA通算800勝。G1・4勝グラスワンダーなど、多くの活躍馬を育てた。祖父の尾形藤吉元調教師も同章を受章している。

尾形氏は「このたびの秋の叙勲において、旭日双光章を受章することとなり、身に余る光栄と恐縮するとともに、言葉に表すことが難しい万感の思いを感じています。尾形藤吉生誕130年のこの年に、祖父と同じく叙勲を受けることができましたのは、祖父からの厳しい教えがあり、名前を傷つけぬようにとの強い思いがあってのことであり、あらためて祖父や一門の先生方と過ごした日々が思い起こされます。今なお続く『尾形会』を代表していただいたものとして、ありがたく拝受したいと思います。今後も競馬に関する情報発信などを通じ、ファンの皆さまにより一層喜んでいただけるよう、競馬を側面からバックアップすることができれば、残りの人生が豊かになるとともに、競馬の発展に寄与できるのではと思っております」とコメントを寄せた。