16年キングジョージ6世&クイーンエリザベスSやBCターフ、15、17年香港ヴァーズなどG1・7勝を挙げたアイルランドのハイランドリール(牡10、父ガリレオ)が来春から新たに日本で繋養(けいよう)されることがわかった。「トーセン」の島川隆哉オーナーが所有するエスティファーム(北海道)が導入する。

ガリレオ後継種牡馬の来日はケープブランコ、ノーブルミッションに続く3頭目だが、現役時の実績では群を抜く。各国のG1の好走歴がいずれも時計の速い馬場だったことも魅力だ。

同ファーム関係者は「欧米では初年度、2年目産駒(現2歳)ともに重賞ウイナーが出ています。良馬場のスピード勝負が得意で、管理したエイダン・オブライエン調教師やムーア騎手も日本の方がチャンスがあると後押ししてくれました。ジョン・マグナー氏(クールモアの代表の1人)からは『グループの最高傑作の1頭で絶対に売るつもりはなかったが、馬のために日本でチャンスを与えてあげたい、余生まで大事にしてもらえる約束と、近況を時折教えてもらえるなら』という言葉をいただきました。日本の生産者の皆さまには広く配合をお願いしたいと思っています」と期待を語っている。現在はアイルランドのクールモアスタッドからオーストラリアへシャトル中。年明けに来日する。