ギガキングが直線で抜け出し、単勝1・6倍の支持に応えて連覇を飾った。時計は1分56秒7(良)。通算5つ目のタイトル獲得となった。

道中は外3番手の追走。勝負どころで反応の鈍さを見せ、3~4角では和田譲治騎手(38)の手が激しく動く。ただ、そんな面すら同馬のリズム。鞍上の「直線はいい脚を使ってくれると思っていた」の言葉どおり、きっちり抜け出して2馬身差の完勝だった。「前走のトライアルを勝って、ここは負けられない一戦。ギガキングが勝ってくれてうれしいし、1戦1戦強くなっています」。転入初戦からコンビを組むこと18戦連続。あらためてパートナーの強さを口にした。連覇に稲益貴弘調教師(42)は安堵(あんど)の表情だが、「状態には自信がありました」という会心の勝利。着実に階段を上がる船橋5歳は今後ひと息入れる予定。次は4月20日大井のブリリアントカップ(S3、1800メートル)を見据える。【渡辺嘉朗】