さあ、集大成だ! 今年最初のJRA・G1フェブラリーS(ダート1600メートル)が今日19日、東京競馬場で発走する。3月に調教師に転身する福永祐一騎手(46)が最後のG1を迎える。96年3月のデビューから27年。オーヴェルニュ(牡7、西村)とコンビを組む。来週はサウジアラビアに遠征し現地でG1騎乗の予定はなく、国内での騎乗もラスト。

福永騎手が東京競馬場でJRA最後の騎乗に臨む。府中といえばダービー3勝を始め、全場で断トツのG1・13勝(2位は中山で7勝)を挙げた思い出深い舞台。「着順は問わずいい騎乗をしなければ。1レース1レース、いいレースができるように努めていきたい」と意気込みを語っていた。

土曜は阪神でのラストライドを終えた。8鞍に騎乗し、2着2回。勝ち星こそ挙げられなかったが「(今日は)パドックでもお客さんが声をかけてくれてうれしかった」。引退が決まってからも多くの有力馬の騎乗が集まり、常に感謝を口にしていた福永騎手。「本当に人と馬に恵まれた騎手人生を送れた。競馬に対する姿勢は最後まで変わらずしっかりと貫いて、ひとつでもいい走りを馬にさせられるようにしたい」。多くのファンへ、最後のひと鞍まで渾身(こんしん)の手綱さばきを見せる。