サリオス(新種牡馬)
父ハーツクライ
母サロミナ(母父ロミタス)
■戦績 15戦5勝
■主な勝ち鞍 19年サウジアラビアRC、朝日杯FS、20、22年毎日王冠
■種付け料 150万円 初年度産駒は26年デビューへ。
<現役時に管理した堀宣行調教師のコメント>
生産者の皆さまに血統表とイメージが違うところを感じてもらえればと思います。この馬体を見れば分かるように、非常に筋肉質で歩様は硬めですけど、短距離馬の特徴を非常に個性として持っています。
この世代最初の芝1600メートルの新馬戦を楽勝。秋にサウジアラビアRC、朝日杯FSと2つの芝1600メートルのレースをレコードで勝利。完全に2歳チャンピオンという実績を見せてくれています。
クラシックシーズンでは皐月賞、ダービー2着と結果は残念でしたけど底力も見せてくれていて、少しこの馬の個性を表しているということを感じてくれればなと思います。
特に調教、競馬の現場で感じていたストロングポイントは、スピードと瞬発力。特にスピードに乗ってからの瞬発力はまるでスイッチがついているかのような素早い反応をしてくれました。性格的には非常に自分を持っていますけど、人と何か一緒にやることには協力的で、取り扱いに困るようなところはない、というところが距離を持つ操縦性の高さに結び付いたと思います。
血統的にはサンデー系、牝系のドイツSラインの両方からスピードと瞬発力を受け継いでいるという特徴があります。近年競馬の状況の最前線で感じていることとして、少し血が重くなっている、鈍い馬が少し増えてきていると感じていますけど、そこにこの馬はスピード、瞬発力を補ってくれる非常に重要な存在になっていくのかなと思っています。日本生産界のエポックメイキング的な馬に育ってくれないかなと期待しています。
競馬での勝負は決め手のある馬が勝ちます。ぜひお持ちの繁殖牝馬にそういった決め手をプラスしたい、補いたいというように、ぜひ配合をご検討いただきたいと思います。