土曜阪神のすみれS(リステッド、芝2200メートル、25日)でショウナンバシット(牡、須貝)が3連勝を狙う。

福永騎手とコンビを組んだデビュー3戦で競馬を教え込まれた素質馬。今回は松山騎手との新コンビで挑む。きさらぎ賞勝ちのフリームファクシ、朝日杯FS覇者ドルチェモアなど3歳勢に素質馬がそろう須貝厩舎から、新たなスター候補が誕生するか。

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ショウナンバシットが3連勝でクラシックへの扉を開く。新馬戦こそ3着に惜敗したが、未勝利、1勝クラスをあっさりクリア。勢いに乗って参戦する。榎本助手は「(福永)祐一さんが競馬を教えてくれているのが大きい。調教の動きもレース内容も良化している」と成長を感じ取る。

初戦から3戦連続で福永騎手が手綱を取った。初戦は行きたがる面を見せたが、ラストは33秒7の脚で0秒2差。2戦目は好位馬群から外に出して抜け出し、3戦目は2番手からしっかり伸びて押し切った。「立ち回りが上手。前向きすぎるところはあるけど、そのあたりも祐一さんが教えてくれて、折り合い面にも進境がある」。2200メートルだった前走はスローでも折り合った。鞍上はレース後に「良くなってるわ」と手応えを口にしたという。

榎本助手はかつてジャスタウェイを担当。福永騎手とともに戦った縁もある。その鞍上はラストライドのためサウジアラビアへ。今回のバシットは松山騎手が手綱を取る。中間は2週前、1週前と追い切りにまたがり感触は良好。「ここで結果を出せたら今後が楽しみ。(僚馬)フリームファクシと同じレースで走らせたい」と同助手。名手の教えも力に、クラシック戦線へ挑む。【網孝広】