マカヒキ(新種牡馬)

父ディープインパクト

母ウィキウィキ(母父フレンチデピュティ)

 

■戦績 28戦6勝

■主な勝ち鞍 16年弥生賞、ダービー、ニエル賞、21年京都大賞典

■種付け料 50万円 初年度産駒は26年デビューへ

 

<現役時に管理した友道康夫師のコメント>

デビューした時のエピソードがひとつありまして、新馬戦の追い切りをCウッドの2頭併せでやったんですけど、M・デムーロ騎手が普通のキャンターで1周グルッと回ってきて、こっちは「何かあったのか?」とビックリして駆け寄ったんですが、ジョッキーが「この馬はもう速い調教は必要ない。勝てるから安心してください」と涼しい顔だったのを覚えています。

そのミルコの言葉通り新馬戦は楽勝で、その後、3連勝で弥生賞を勝って、皐月賞は負けたんですけど、日本ダービーはサトノダイヤモンドとマッチレースで鼻差の激戦を制しました。

競走能力もすばらしいものがあったんですが、威風堂々としていて、立ち居振る舞いというか、競走馬のオーラというものを2歳のデビュー前から感じた馬は、私が調教師を20年以上やっていて、2歳のマカヒキ以上の馬は今まで1頭も会っていないぐらい、素晴らしい馬でした。

3歳の秋は凱旋門賞を目指して勝つことはできなかったんですが、初めての飛行機輸送や環境の変化にも動じることなく、いつも冷静で、競馬に行けば100%の力を出す、本当に素晴らしい馬でした。フランスから帰ってきた後は力は出しているんですけど、展開のあやとかがありまして、なかなか勝利に導くことはできなかったんですが、一昨年の京都大賞典で約5年1カ月ぶりの勝利をおさめて、本当に僕自身も感動したレースで、あらためてマカヒキの力を感じました。

競走生活が6年ぐらいあるんですが、その間にも大きなけがなく、息の長い競走馬でした。そういう遺伝子は子供たちに必ず受け継がれると思いますので、最後まで力を発揮する競走馬が、マカヒキの子供として出てくると思います。生産者のみなさん、よろしくお願いします。マカヒキの子供で、うちの厩舎ももう1度、日本ダービーを勝ちたいと思いますので、1頭でも多く、マカヒキの種付けをお願いします。

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