松山弘平騎手(33)が金鯱賞(G2、芝2000メートル、12日=中京、1着馬に大阪杯優先出走権)でマリアエレーナ(牝5、吉田)とともに「3週連続重賞制覇」を狙う。

2週前の中山記念はヒシイグアスで、先週の弥生賞はタスティエーラで快勝。好調の波に乗っている。

マリアエレーナは、前走の愛知杯でトップハンデを背負いながら3着。そこから約2カ月の間隔が空いたが、7日の最終追い切りに騎乗した鞍上は上積みを実感した。「前走は追い切りの時から物足りなさがあったけど、そこもよくなっている」。前回は、状態が良かった天皇賞・秋と比較すると動きがいまいち。感覚的なもので言葉にはしづらいと言うが、それでも地力を見せた。その点が良化した今回は、さらなる前進を期待できそうだ。

松山騎手の2週連続重賞制覇は21年京都2歳S→チャンピオンズCと、昨年平安S→葵Sで過去2度あるが、3週連続には届いていない。自身の記録については「気にしていない」と言いつつ「1つ1つ、ここはここで全力で頑張りたいところ。チャンスはある。やれる馬だと思っている」と相棒を信頼している。天皇賞・秋では不利を受けても0秒7差の7着と牡馬相手に奮闘した根性娘。輝くタイトルをつかむ。【下村琴葉】