デビュー5年目・団野大成騎手(22=斉藤崇)騎乗の12番人気ファストフォース(牡7、西村)が直線で抜け出し、人馬ともにJRA・G1初制覇を飾った。管理する西村真幸調教師(47)にとっても初のG1タイトル。雨の不良馬場をものともせず、力強い末脚で2着ナムラクレアを1馬身差で振り切った。次走は未定だが、スプリント界に7歳の“新星”が誕生した。

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ファストフォースの安原浩司オーナー(63)にとっては、京都で行われた18年JBCレディスクラシック(アンジュデジール)に続くJRA・G1勝利となった。「パドックは今まで見た中で一番だった。4コーナーでは勝負になると思った。本当にうれしい」と久々のG1制覇を喜んだ。母のラッシュライフは繁殖牝馬セールで購入した馬。「現2歳(牡)はディープインパクトをつけようと思ったが(亡くなったため)ブラックタイドをつけた。萩原厩舎からデビューする予定で楽しみにしている」と半弟への期待も高まる。