新装された京都競馬場で6日、無敗の3冠馬コントレイル像の除幕式が行われた。株式会社ノースヒルズ代表取締役会長の前田幸治氏を始め、同馬を管理した矢作師、手綱をとった福永現調教師など、多くの関係者が参列。ひときわ目立つパドックのすぐ横で、実寸の4/5サイズの立派な像が披露された。

前田氏は「牡馬で、スターホースが誕生したら、このようなモニュメントを作るのが夢でした。ダービー馬はダービー馬から、という言葉通り、サンデーサイレンス、ディープインパクト、コントレイルから次の世代につなげてほしいと思います」と話した。

コントレイル像は彫刻家の吉田隆氏により、石川県のアトリエで製作された。より再現性を高めるため、昨年にノースヒルズ代表の前田氏と矢作師はアトリエを訪問。意見を出し合って細部にまでこだわり、完成に至った。

銅像を見た矢作師は「感激して言葉が出ません。より一層、実馬に近いものができあがったなと改めて感激しています。ホースマンとしてこれ以上の誇りはありません」と目を細めていた。

コントレイルはG1・5勝を含む11戦8勝と圧倒的な走りでファンを魅了した。そんなキャリアの10戦で手綱をとった福永師も銅像を見て笑顔。「自分が騎乗できていたことを誇りに思います。コントレイル産駒にレースで騎乗することはかないませんが、コントレイルの子どもで、自分の管理馬でこのような像を立てることができるような活躍ができる馬を競馬サークルに送り出していければと思っています」と語っていた。