鳥取県伯耆町の大山ヒルズで11日、「大山ヒルズ開場20周年感謝の集い」が行われた。武豊騎手や福永祐一調教師など約400人の関係者が出席。

はじめに大山ヒルズのある伯耆町、ノースヒルズのある北海道新冠町、中期育成牧場がある北海道日高町の3町に、感謝の気持ちを込めて各1000万円の寄付金贈呈式が行われた。その後、育成馬による坂路での公開調教も実施された。

大山ヒルズ、ノースヒルズの代表を務める前田幸治氏は「(牧場開場の)最初は暗中模索でした。3年もしたら桜花賞、5年したらダービーと思っていましたが、桜花賞をとるまで14年かかりました。簡単ではなかったです」とこれまでの道のりを説明。長男・幸貴氏、次男・幸大氏に向けて「2人で力を合わせ、80年、100年と孫の代までぜひ牧場をやってほしいと思います」と期待を込めた。

大山ヒルズは、20年の無敗3冠馬コントレイルをはじめ、13年キズナ、14年ワンアンドオンリーという3頭のダービー馬を含む多くのG1馬を輩出。JRA平地G1・26勝という輝かしい成績を収めてきた。キズナでダービーを制した武豊騎手は「馬への愛情と夢に対しての情熱をとても感じた1日でした。いろいろと勉強になりました」と話した。