5連勝! 59キロも何のその! 1番人気に推されたプロミストウォリア(牡6、野中)が、最重量59キロをものともしない逃げ切りで重賞2勝目を飾った。

好発からハナを奪うと、後続の脚をそぐハイペースを刻んでそのまま粘り込んだ。重馬場の勝ち時計は1分49秒5。初コンビの鮫島克駿騎手(26)は素質を絶賛した。今後はG1戦線での活躍にも期待がかかる。

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肉を切らせて骨を断つ。その言葉がぴったりな、1番人気プロミストウォリアの逃げ切りだ。初コンビだった鮫島駿騎手は「普通の馬じゃないですね」と高いポテンシャルを絶賛した。

4連勝の重賞ウイナーとして迎えた一戦。周囲のマークがきつくなる中、スタート後は押してハナに立った。後続からプレッシャーをかけられ、前半1000メートルの通過は59秒4のハイペース。直線では他の先行勢の脚色が鈍る中、1頭だけ勢いを失うことはなかった。さすがに重量59キロの分もあって、ゴール前では差してきた2着馬に迫られたが、半馬身差しのぎきった。

人気に応えた鞍上は「ホッとしました」と胸をなで下ろした。「リズム良く運ぶことだけを考えていました。ある程度速いペースを刻んだので、他の馬の体力をそぎ落とせればと。最後は苦しくなりましたが、かわされる気はしなかったです」。レースの上がり3ハロンは38秒0。消耗戦で地力勝負に持ち込み、しぶとさを存分に生かしきった。

6歳ながら大事に使われてきており、キャリアはまだ8戦。伸びしろはまだまだ大きい。鞍上も「この先はG1レベルで戦える馬です」と大舞台で活躍に太鼓判を押す。驚異の粘り腰で、連勝街道を突き進む。【奥田隼人】

◆プロミストウォリア ▽父 マジェスティックウォリアー▽母 プロミストスパーク(フジキセキ)▽牡6▽馬主 (有)シルクレーシング▽調教師 野中賢二(栗東)▽生産者 坂東牧場(北海道平取町)▽戦績 8戦6勝▽総収得賞金 1億4133万2000円▽主な勝ち鞍 23年東海S(G2)▽馬名の由来 母名の一部+父名より