今週日曜東京メインは3歳マイル王決定戦、NHKマイルC(G1、芝1600メートル、7日)が行われる。ニュージーランドT2着からの巻き返しをねらうウンブライル(牝)を管理する木村哲也師(50)が、共同会見に臨んだ。木村厩舎に初のG1タイトルをもたらした全兄ステルヴィオへの思いに触れつつ、G1タイトル獲得への糸口を話した。
以下、一問一答。
-今朝は3頭併せ。ポイントは
木村師 スタートから積極的に走ってもらって、道中の折り合い、コントロールがしっかり利く中で動いてもらって、ゴール板まで頑張り抜いてもらうといった設定で行いました。
-狙い通りにいきましたか
木村師 いってますね。
-前走の振り返りを。ブリンカー着用で2着
木村師 結果は残念でしたが、12月、2月の競馬の内容、着順からすれば1歩前進出来たということ。そこは評価していいんじゃないかなと
-前走の気持ちの面
木村師 改善は見られていると思います。着順が着順で勝ててはいないので、さらにどう修正して発展していくかということは考えていかないと。
-この中間の修正、馬具の変化などは
木村師 調整の仕方は大枠は変わってないですね。馬具も今日も着けていませんし、ファンの皆様に目立って報告できるものはないなと。
-今回もブリンカーは
木村師 …。すみません、もう少し悩ませてください。
-東京マイルはウンブライルにとって
木村師 全然ネガティブには思っていません。ビタッと合うとは思いませんが、ネガティブな要素は全くないですね。関東圏で戦えるのは、頭をひねらなければいけない部分が1つなくなるので管理しやすいですし、走りやすいなと思います。
-血統は厩舎で初のG1タイトルをもたらしたステルヴィオの下。思いは
木村師 今週も月曜に北海道でステルヴィオに会ってきまして、元気にしていました。生産者の方々に応援していただいている彼の姿を見て、エネルギーをもらえました。改めて、ステルヴィオに対して出来るバックアップは勝つことだと思っています。
-ステルヴィオに似ているところは
木村師 圧倒的なフィジカルの素晴らしさというか、動きのばねですよね。2頭とも圧倒的なトモのボリュームが(ある)。ステルヴィオは教科書通りの素晴らしい馬体をしています。ウンブライルは牝馬ですが、ロードカナロア産駒の良いところを引き継いでるのかなと。
-メンタル面は似ているのか
木村師 その辺はお兄さんと相談して欲しいなと思いますよね。一方的にウンブライルを否定するものではなくて、接する中で心が離れていった部分がある。その部分の修正は今後も取り組んでいかなければならないなと。
-良馬場、重い馬場。どちらが合うのか
木村師 前走の道悪は得手ではなかったですよね。高いレベルの中の競走に彼女が劣るとは思いません。うまくいってなかった部分の鍵を開けられればと思っています。
-レースへの見通し
木村師 追い切りを終えたばかりなので、また午後から馬を見て、日曜日の午後までどう最善の手を打つかということが残っている。ここから先は長いんですけど、ウンブライルを応援してくださるファンの皆様に向けて最善の手を打っていこうと思っています。