英国クラシック初戦を制したのは、今シーズン限りでの現役引退を表明しているランフランコ・デットーリ騎手(52)のシャルディーン(牡、A・ボールディング、父フランケル)だった。勝ちタイムは1分41秒64。

昨秋に出世レースのG1デューハーストSを快勝していた素質馬。前哨戦のG3グリーナムSは断然人気を集めながらスタート直後にデットーリ騎手が落馬し、まさかの競走中止に終わっていた。鞍上は「夢みたいだ」と満面の笑み。自身は96年マークオブエスティーム、99年アイランドサンズ、16年ガリレオゴールドに続く英2000ギニー4勝目となった。5日前の1日には、これまで勝てていなかった母国イタリアのイタリア2000ギニーを初制覇しており、ラストイヤーでその輝きは増すばかりだ。

ディープインパクト産駒の最終世代で、昨秋のG1フューチュリティトロフィーを制していたオーギュストロダンはライアン・ムーア騎手とのコンビ。圧倒的な人気を集め、ここを勝って、来月の英ダービー、エイダンオブライエン師が期待する英3冠制覇の夢をつなげたかったが、まさかの12着に終わった。