今年最初の2歳新馬戦は、新種牡馬ブリックスアンドモルタル産駒テラメリタ(牝、須貝)が勝利し、世代1番星に輝いた。

枠入りには時間がかかったが、レースでは最内枠から先手を取ってマイペースで運ぶと、直線で後続を突き放した。2着カントゥータに3馬身半差をつけた。勝ち時計は1分36秒5。

鞍上のルメール騎手は21年コマンドライン、22年ノッキングポイントに続く3年連続での2歳新馬戦初日V(過去2年は東京)を飾った。

父ブリックスアンドモルタルは、19年にBCターフや、ペガサスワールドCターフなど芝の米G1で5勝を挙げた名馬。母に本馬と同じ須貝厩舎で4勝を挙げたテラノヴァ、祖母には01年阪神牝馬S勝ち馬エアトゥーレがいる血統。

管理する須貝師は57歳の誕生日を自ら祝う勝利となった。

須貝師は「相変わらず幼いよね。ゲートも練習していた時は大丈夫だったけど、1枠1番というのもあった。走りはお母さん(テラノヴァ)より、追い出してから軽く見えた。ゆかりの血統で勝てて良かった。新種牡馬で結果を出せたのはうれしい」と話した。誕生日Vには「いいプレゼントをもらいました。この勢いで明日も頑張りたい」と話した。4日の安田記念には管理馬のソダシとドルチェモアが出走予定だ。