杉山晴厩舎は競馬界で一番波に乗っていると言っても過言ではない。昨年のホープフルSに続き、皐月賞をロブチェンで優勝。昨年は2度目のリーディングを獲得し、現在も上位争いをしている。トップトレーナー率いる2歳馬は当然、大注目だ。
エピファネイア産駒ジャスティンニース(牡)は期待のかかる1頭。母ピンクサンズは米重賞馬で、500キロを超える雄大な馬体を持っている。杉山晴師は「繁殖はすごくいい馬。牧場の評判も高い。何とか、この馬は芝で大きいところを目指していきたい」と話す。
オネスティ(牡、父キタサンブラック、母オーケストレイト)は近親にコントレイルがいる血統。「当歳の頃から見ているが、順調に来ている。キタサンブラックということもあって、クラシックを意識するようないい馬」と評価する。
藤田晋オーナーのジャンゴッド(牡、父キタサンブラック、母マーゴットディド)はミックスセールで2億9000万で落札された。「トップラインに成長の余地は残すが、その中でも動きが目立つ。当然、キタサンブラック産駒なので、クラシック路線を目指していきたい。順調にいけば、暑くなる前にデビューできればいいな」と青写真を描く。
ロードマイラヴァー(牡、父エピファネイア、母オールフォーラヴ)は祖母がレディアルバローザ。「中距離のイメージです。(良さは)走りや動きですね。エピファネイアなので、今後燃えるところが出過ぎなければいいなというのが若干ありますが、現状は大丈夫です。体重は480キロぐらい」。
アンダーグラウンド(牡、父キタサンブラック、母アヴィラロード)はKRジャパンの所有馬。「母系が結構いいと思います。きょうだいはそこまで目立っていないですけど、この馬はいかにもキタサンブラックらしい薄手の脚長のタイプ。馬体の見た目以上に調教での動きに育成場での評価が高い。馬体重は現状で450~460キロのイメージ。この馬はかなりじっくりやっていきます。この馬は急ぎたくない馬です」。
スウィーティーガールの24(牡、父コントレイル)はサトノシャイニングの半弟。「シルエットがすごくいいですね。シャイニングにそこまで似ている感じはないですが、この馬単体で見ても、すごくいい馬だと思います。コントレイル産駒ということで、今の時期の上(シャイニング)と比べると緩いというか、成長の余地を残しているイメージです。シャイニングに比べると、デビュー時期は若干後ろ寄りになるかと思います。馬体は480キロぐらいです」。
ダイワズームの24(牡、父ブリックスアンドモルタル、馬名予定バルディリオ)は半兄がアドマイヤズーム。「すでに社台F鈴鹿には移動していますが、まだちょっと水っぽいというか、子馬っぽい肌感、筋肉の質感で、成長曲線的には後ろよりなイメージを持っているので、じっくりやってもらっています」。杉山晴厩舎はクランフォード、ミュージシャン、ゲルチュタールと、ブリックスアンドモルタル産駒が活躍している。「セリの時はどちらかといえばコロンとしているというか若干、詰まり気味の馬体だったんですけど、成長とともに少しずつ胴伸びが出てきて、ブリックスらしいシルエットに徐々に近づいてきているかなと思います。ブリックスは少し胴伸びのあるイメージなので、若干似てないなというイメージだったのですが、いい方に成長しているなと感じています。馬体重は450~460キロぐらい。もうひと回り大きくなって、形も変わってきそうな馬なので、焦らずにじっくりやっていければ」。
シタディリオの24(牡、父リアルスティール、馬名予定シヴァレスヴァレオ)は「パッと見て、すごく印象に残りました。そんなに大きくはない、450キロぐらいかと思うんですけど、動かしていいタイプかなと。リアルスティールですけど、芝っぽい気がしています。距離は分からないです」。
サンドクイーンの24(牡、父ルヴァンスレーヴ)はアンモシエラの半弟。「当歳の時にセレクトに上場していましたが、成長の仕方がいいですね。ダートはもちろんダートですけど、こうやって成長してくれればというラインを少し上回って、形が良くなってきているので、ダート馬というカテゴリーの中ではすごく楽しみにしている馬です。距離はダート1800メートルあたりをこなせればと思っています。ダートの3歳路線にうまく乗せていければ。体重は480キロぐらいです。将来的には500キロを超えそうなイメージをしています」。
牝馬ではパスオブドリームズの24(父エピファネイア、馬名予定ダブルインバース)に注目。半姉のクラヴァシュドールは19年阪神JF3着で牝馬3冠戦に参戦した。「そういう血統背景もあるし、牝馬のそういうところを目指したい」。
ノットナウキャロラインの24(父コントレイル)も評価が高く、「この冬で体高がグッと伸びて、すごくいい馬になっていた。牝馬の中では期待している」と楽しみにしていた。【下村琴葉】




