6日朝、函館競馬取材が本格的にスタート。あるジョッキーは「いいですね。ローカル競馬場の雰囲気があって」と、のんびりとしたムードに笑顔をみせていました。気候も暑すぎず、寒すぎない。人間からすれば言うことのない環境は、馬にとっても同じなようです。

日曜メインの函館スプリントS(G3、芝1200メートル)で主役候補にあがるトウシンマカオ(牡4、高柳瑞)はこの日、函館ウッドコースで調整を行いました。決戦を控え、さぞかし気が入っているのだろうと厩舎に向かうと、そこには洗い場でリラックスしている同馬が。体を洗う際には暴れる馬も少なからずいる中、嫌がるそぶりを終始みせず、顔を洗う際は自ら顔を預けにいき、時より大きなあくびをして気持ちよさそうにしていました。担当する坂入厩務員も「暴れるのは虫の大群がきた時くらい。いつもリラックスしてますよ」と穏やかな表情をしていました。

やるときはちゃんとやって、落ち着くときは落ち着く。そんな緩急を駆使出来る人馬が北海道を制するのかもしれません。という訳で私も、仕事を終えたら函館グルメを存分に楽しもうと思います。待ってろ、新鮮な海鮮…。【阿部泰斉】