10年の凱旋門賞2着馬ナカヤマフェスタ(牡17)が種牡馬を引退することが13日、分かった。けい養先だったアロースタッドの事務局「ジェイエス&アロースタッド」が公式ツイッターで発表した。

ナカヤマフェスタは08年11月にデビューし、無傷2連勝で東スポ杯2歳Sを制覇。3歳時にはダービーで4着に入り、4歳の10年には宝塚記念でG1初制覇を飾った。同年秋はフォワ賞(2着)をステップに凱旋門賞へ挑戦。ワークフォースとたたき合いを演じ、頭差2着と大健闘を見せた。翌年も凱旋門賞に挑戦したが11着に敗れ、現役を引退。根強い人気があるステイゴールド産駒としても、ファンに愛された現役時代だった。

12年からブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入りしたが活躍馬に恵まれず、17年で種牡馬シンジケートが解散となった。しかし、18年の日経賞でガンコが産駒として重賞初制覇。その影響もあり、19年からはアロースタッドで種牡馬生活を再開していた。

産駒の重賞はガンコの他、バビットが20年ラジオNIKKEI賞とセントライト記念を制している。

今後は北海道浦河町のうらかわ優駿ビレッジAERUで、功労馬として余生を過ごす。同ツイッターでは「これまで本馬と産駒をたくさんの方に応援いただきましてありがとうございました。新天地でもナカヤマフェスタを優しく見守っていただけましたら幸いです」と、感謝を伝えている。