5月28日の京都4Rで落馬負傷し休養していた障害界の第一人者、森一馬騎手(30、松永昌)が、今週土曜(12日)の小倉1R(障害未勝利)で約2カ月半ぶりに復帰する。メイショウストームに騎乗する同騎手は「左肩の脱臼と剥離骨折で全治3カ月という診断でしたが、幸いにも手術をせずにすみ、2カ月で復帰することができました。それでも焦って早く復帰したわけではなく、じっくりと治しての復帰です」と笑顔。レース騎乗までに多くの調教をこなすなど、しっかりと準備を整えての復帰だ。

休養期間中は週に2日ほど10キロのランニングをこなすなど、出来る範囲でトレーニングに励んだという。「以前より楽に走れるようになりました」と体力を強化。また精神面での収穫もあったという。「以前は日頃は慌ただしく生活していたけど、休養中はゆったりとした気持ちで過ごすことができた。意外だったのは調教騎乗を再開した後も、ゆとりが続いていること」と結果的にリフレッシュとなった。

不運な負傷を今後の「糧」へ。障害界の名手が“ナツコク”の開幕レースで存在感を見せる。