英国のヨーク競馬場で23日、英インターナショナルS(G1、芝2050メートル)が行われる。10ハロン路線の大事なG1。今年は4頭立てとなっている。

ブックメーカーの前売り1番人気に推されているのはアイルランドから参戦するパディントン(牡3、A・オブライエン、父シユーニ)。愛2000ギニー、セントジェームズパレスS、エクリプスS、サセックスSに続くG1・5連勝を狙う。

2番人気がモスターダフ(牡5、J&T・ゴスデン、父フランケル)。今季初戦だったサウジのネオムターフCを7馬身差で圧勝後、ドバイシーマCは直線でイクイノックスに突き放された4着。英国帰国初戦だった前走プリンスオブウェールズSを2着に4馬身差で圧勝し、現在ロンジンワールドベストレースホースランキングでイクイノックスに次ぐ2位タイにつけている。

紅一点のナシュワ(牝4、J&T・ゴスデン、父フランケル)は昨年の仏オークス、ナッソーS、今年のファルマスSを制しているG1・3勝馬。4頭立てシンガリ人気のザフォクシーズ(牡3、A・ボールディング、父チャーチル)は英ダービーの前哨戦、G2ダンテSを制し、英ダービーは4番人気で5着に敗れた。米国に遠征した前走のG1ベルモントダービーは2着だった。

英インターナショナルSが4頭立てで行われるのは09年以来。当時は連戦連勝の英ダービー馬シーザスターズに対し、エイダン・オブライエン厩舎が3頭出しで挑んだが、シーザスターズが見事に勝利をおさめている。

今年の4頭立てはどのような隊列で、どのようなペースになるのか。パディントンにはライアン・ムーア、モスターダフにはランフランコ・デットーリ、ナシュワにはホリー・ドイル、ザフォクシーズにはオイシン・マーフィーと日本のファンにおなじみのトップジョッキー4人の競演に注目だ。発走予定時刻は日本時間の23日23時35分。なお、日本での海外馬券発売は行われない。