夏コク最終週のメインは小倉2歳S(G3、芝1200メートル、3日)。好調・西村淳也騎手(24)はパッシングシャワー(牡、安田翔)で今年のJRA重賞4勝目を狙う。

先週までで、今年の年間小倉リーディングで幸騎手と並ぶトップの18勝。夏の重賞もマーメイドS、ラジオNIKKEI賞を制し、サマージョッキーズシリーズでは1位の川田騎手に2ポイント差の2位と存在感を示している。好調の波に乗っているようだが、勝負師は「サマージョッキーズシリーズも視野に入っているし、重賞も勝った。でも今年の夏は2着が多かった。悔しい。苦い思い出ですね」と満足はしていない。

小倉2歳Sのパッシングシャワーに関しては「操縦性も良くて、素直に人間の言うことを聞いてくれる賢い馬。順調に追い切りも終えられたし、手応えはありますよ」と話していた。勝利にこだわる6年目の手綱さばきに注目だ。【下村琴葉】

◆サマージョッキーズシリーズ 各競馬場で行われるサマーシリーズ(2000、スプリント、マイル)の計15レースを対象に、着順に応じたポイントで合計得点を競うもの。現在の1位は28ポイントの川田騎手で、西村淳騎手は26ポイントで2位。今週の対象レース新潟記念には騎乗しないが、来週のセントウルS、京成杯AHの結果次第で逆転優勝の可能性がある。