3つ目のタイトルをつかむ時が来た。オールカマー(G2、芝2200メートル、24日=中山、1着馬に天皇賞・秋優先出走権)で、ノースブリッジ(牡5、奥村武)が1月のAJCC以来の重賞3勝目を目指す。

杉木助手は「気持ちが入っています。オンとオフがしっかりしてきたのはいいですね」と精神面の安定を強調した。

22日金曜は角馬場での調整後、美浦ウッドを駆け抜けた。運動後もキビキビとした姿を見せ、調子は良好だ。4月の大阪杯で敗れた(8着)後も美浦に在厩して調整を続けてきた。杉木助手は「暑い美浦でも夏負けしませんでした。体調はいいと思いますよ」と話す。馬体を見れば、張りが良好。血管が浮き出て見え、無駄な脂肪は見られない。態勢は整っている。

調整内容の変化も気にならない。これまで坂路とウッドコースの併用でコンディションを整えてきた。今夏は美浦の坂路が改修工事のため使用できず、ウッドのみで調教を積んできた。それでも「ウッド中心のメニューを積むことで、フットワークが良くなる利点もありましたからね。そこの部分は気になりませんよ」と、問題なしだ。

過程は順調そのものだった。後はレース本番、完璧なスタートを切るのみだ。