2番人気の北海道サントノーレ(牡、田中淳)が3コーナーで先頭に立ち、重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分37秒0。

服部茂史騎手(47)は南関東重賞初制覇、田中淳司調教師(51)はハッピースプリントで制した13年全日本2歳優駿以来の南関東重賞制覇となった。

モンゲースパイが逃げ、外に切り返して2番手を追走。鞍上が「自信を持って乗れていた」と振り返ったように楽な手応えで先頭に立つと、迫ってきたライゾマティクスを直線で振り切って2馬身半差。「初コースで遊ぶところもあった」というから、着差以上の圧勝だ。

3着に敗れた前走後はここに照準を定めた。田中淳師は「左回りの調教も入念にやって、その結果が出たと思う」と笑顔で振り返った。次走は「全日本2歳優駿(Jpn1、ダート1600メートル、12月13日=川崎)を目標にしていきたい」。2歳ダートの頂点を目指す。【牛山基康】

 

◆サントノーレ▽父 エピカリス▽母 リンガスウーノ(サウスヴィグラス)▽牡2▽馬主 (株)ラ・メール▽調教師 田中淳司(北海道)▽生産者 松浦牧場(北海道新冠町)▽戦績 4戦3勝▽総収得賞金 1955万円▽馬名の由来 フランスの伝統的なケーキ名。

 

<ライゾマティクス=2着>森騎手 力をつけて調子も良かったと思います。スムーズな競馬で現状の力は出せたけど、まだ幼いし、来年が楽しみになるレース。

<パンセ=3着>吉原騎手 不利なく馬群をさばいてきてくれました。もうひと伸び欲しかったけど、この馬なりの競馬はできたかな。

<アムクラージュ=4着>山崎騎手 何でだろうという負け方ですね。感じは変わってなかったと思う。3角でもう少し楽についていけるかと思ったけど…。

<アジアミッション=5着>御神本騎手 競馬はうまいけど、疲れがあって少し硬かったですね。センスがあるし良くなってくれれば。