ジャパンC(G1、芝2400メートル、11月26日=東京)に予備登録を行っているフランス調教馬、イレジン(セン6、J・ゴーヴァン、父マンデュロ)が15日、パリロンシャン競馬場で行われたG2コンセイユドパリ賞(芝2200メートル、9頭立て)に出走し、断然人気に応え、豪快な差し切りを決めた。鞍上はマリー・ヴェロンで勝ちタイムは2分17秒99。

「パリチュルフ」電子版によると、「ジャパンCまでは6週間の猶予があり、順調に回復すれば、1カ月後に出発します」と厩舎関係者はコメント。ジャパンC参戦に大きく前進したことになり、現時点では10日前、11月16日の来日を予定していると伝えられている。

イレジンはセン馬のため、凱旋門賞の出走資格がなく、昨秋はフォワ賞を制した後、G1ロワイヤルオーク賞(芝3100メートル)でG1初制覇。今年は4月のガネー賞でシムカミルを破ってG1・2勝目を挙げ、秋初戦のフォワ賞はプラスデュキャルゼルの首差2着に敗れていたが、この日の勝利で重賞5勝目となった。通算成績は19戦13勝。デビュー2戦目からフランスのナンバーワン女性ジョッキーで、今夏のワールドオールスタージョッキーズで初来日を果たしたマリー・ヴェロン騎手とコンビを組んでいる。

ヴェロン騎手は「パリチュルフ」電子版でジャパンC参戦について、「素晴らしい挑戦です。このレースに騎乗できるジョッキーは多くはいないので特別な瞬間になるでしょう」と再来日を熱望している。今シーズンはここまで74勝を挙げ、フランスリーディング9位。自身が持っているフランス国内の女性騎手年間最多勝記録(20年に挙げた84勝)更新の可能性を残している。