開業5年目の加藤士津八調教師(38)が重賞初制覇を懸けて京王杯2歳S(G2、芝1400メートル、4日=東京)に未勝利、ダリア賞を連勝中のコラソンビート(牝)を送り出す。

JRA重賞は10度目の挑戦で今年のレパードS5着(マオノアラシ)が最高成績。ダートグレード競走の21年エーデルワイス賞ではヒストリックノヴァで首差2着とあと1歩に迫った。

有力馬として臨む一戦。師は平常心を心がけ「うまくいってくれたらうれしいですね。なかなかこういう馬には巡り合えませんからね。厩舎の代表馬になってもらいたいくらいの馬。後々もっと良くなってくると思います」と大きな期待を隠さない。

上位6頭が勝ち上がった新馬戦で3着。同2着チェルヴィニアが先週のアルテミスSを制し一層レベルの高さを証明した。「今思えば強いメンバーでしたし、その中でいい走りができていました。追い切りはリラックスしたいい走りでしたし、その後も順調。いい感じですよ」とトーンは高まるばかりだ。父は18勝を挙げ、JRA新種牡馬リーディング首位を走るスワーヴリチャード。その勢いも強みに厩舎に弾みをつける勝利を目指す。【井上力心】