3番人気アーバンシック(牡、武井、父スワーヴリチャード)が大外一気で出世レースを制した。

スタートで出遅れ最後方から。それでも直線は長い府中の直線を生かし、上がり33秒2の強烈な末脚を一閃(いっせん)。逃げ馬を首差きっちり捉え、デビュー2連勝を果たした。勝ち時計は1分59秒4。

横山武騎手は「新馬戦より悪さをしなかったのは成長だと思います。ノーザンの牧場、武井厩舎もうまく仕上げてくれました。このままいい方に成長してくれれば」と素質を見込んだ。

武井師は「ジョッキーがうまく乗ってくれた。スタートはかなり課題だった。デビュー戦は驚いて出ていた。精神面の課題もクリアしてくれたのは良かった。このまま落ち着いてくれれば、クラシックに乗せられると思います。距離はもっと延びてもいい。1800メートルにも対応できるけど、ジョッキーとも話して延ばす方にメリットがあると。明らかにダービー向きなので」と来年のクラシックを見据えた。