岩手の超大物2歳馬フジユージーン(牡、瀬戸、父ゴールデンバローズ)が1番人気に応え、無傷の5連勝で重賞3連勝を飾った。

遅めのスタートから二の脚を利かせて好位の内へ。4コーナーでは外に持ち出すと、直線でギアが上がり一気に突き抜けた。初めて顔を合わせた他地区の北海道、南関東勢を一蹴。逃げ粘った2着オスカーブレインに4馬身差の圧勝で勝ち時計は1分38秒0。初のマイル戦を難なくクリアして、北海道所属馬の6連覇を阻止した。

鞍上の村上忍騎手は「今回はスピードのあるタイプがそろっていましたし、まずはスタートを切ってから周りの動きを見て位置取りを判断しようと思っていました。前半の流れが少し速く感じて、僕の馬はその中で少し掛かり気味にもなったので、砂をかぶせて少し落ち着かせる意味で少し控えめの位置。その後はロスなくいけたからタイミングを見て外に出せればと。そこでも手応えが良かったので、これなら良い競馬になるなと思いました。追ってからもしっかり反応してくれましたし、良い内容の勝ち方だったと思います。一戦ごとに成長しているなと感じます。ここ2戦は非常に良い走りをしてくれていますので今後も楽しみです。僕も興奮するほど非常に良い走りをしてくれました。まだまだ成長できるかなと思っていますし、僕自身も楽しみにしています。ファンの皆さまも応援してくれたらうれしいです」とコメントした。

今後は2歳ダート王を決める全日本2歳優駿(Jpn1、ダート1600メートル、12月13日=川崎)への参戦に期待が膨らむが、瀬戸幸一調教師は「この後は、ゆっくり馬の様子を見ながら予定を考えるつもりです」と話した。